(独)農業・食品産業技術総合研究機構は6月17日、同機構畜産草地研究所の佐々木修研究員が「2013年度日本畜産学会賞」を、宮地慎研究員が「2013年度日本畜産学会奨励賞」をそれぞれ受賞したと発表した。
佐々木氏の受賞は、「家畜・家禽(かきん)の生産性向上を目指した遺伝的能力評価に関する研究」が評価されたもの。
この研究は、牛群検定記録と呼ばれる、飼育している牛の状況を数字で表した記録を使って牛の生産性と繁殖性などを解明するとともに、メス牛になるX精子とオス牛になるY精子とを分別した性選別精液の利用による経済効果を明らかにした。
一方、宮地氏は、「自給飼料を活用した乳牛飼育に関する研究」が認められての受賞。
自分で栽培して作った自作の粗飼料を自給飼料といい、その一つとしてトウモロコシサイレージ(発酵させたトウモロコシ)が注目されているが、濃厚飼料の一部をトウモロコシサイレージに代替しても乳牛の飼育成績は同等であることを明らかにした。
No.2013-24
2013年6月17日~2013年6月23日