(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月25日、次世代の地表観測レーダーとして開発している「航空機搭載Lバンド合成開口レーダ(Pi-SAR-L2:パイサー‐L2)」を利用して行う研究のテーマを広く国内の研究者から募集すると発表した。
Pi-SAR-L2は、雨天でも夜間でも地表を観測できるマイクロ波を使ったレーダーで、1996年から2011年まで運用したPi-SAR-Lの後継機。1.76mという高い分解能で地表面を画像化し、地球計測・災害監視などに役立てることを目指しており、2013年度に「H-ⅡA」ロケットで打ち上げる陸域観測技術衛星「ALOS‐2」に搭載する。
今回の募集は、そのALOS‐2に搭載するPi-SAR-L2を使って行なう研究のテーマを公募するもの。応募は、「国内の教育機関、研究機関、私企業、政府機関、その他いかなる団体の研究者も可能」としている。
公募の締め切りは、5月31日で、8月下旬に選定結果が通知され、10月から研究に入る。研究期間は、基本3年間。
問い合わせは、同機構広報部(TEL03-6266-6400)へ。
No.2013-12
2013年3月25日~2013年3月31日