ニンニクを周年供給するためのマニュアルを開発
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は3月27日、ニンニクを周年供給するための「収穫後処理マニュアル」を開発し公開したと発表した。
 ニンニクの主産県は、青森県。収穫は、7月の上旬で年1回。このため、ニンニクを1年通して供給するのには、品質を1年にわたって保つ貯蔵技術が必要。しかし、貯蔵中の発根・発芽を抑えるのに使われてきた植物成長調整剤が平成14年に使用禁止となったため、それまでの常温貯蔵ができなくなり、氷点下貯蔵に切り換わっている。
 だが、氷点下貯蔵では、新たに「くぼみ症」と呼ばれるニンニクの一部にくぼみが生じる障害が発生して栽培農家を困らせている。
 公開した収穫後処理マニュアルは、同機構の東北農業研究センターと青森県産業技術センターがニンニクの氷点下貯蔵用に共同開発したもので、くぼみ症を回避しニンニクの品質を長期間維持するにはマイナス2℃で貯蔵するのが最適であることが分かったとしている。
 同機構は、青森県をはじめとするニンニク生産地と連携してこのマニュアルの普及を図る活動を今後展開していく予定という。
 このマニュアルは、東北農業研究センターのホームページからダウンロードできる。
アドレスは、http://www.naro.affrc.go.jp/tarc/contents/publication/index.html

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