個人情報収めたUSBメモリーを紛失
:国立環境研究所/環境省

 (独)国立環境研究所と環境省は12月13日、子供の健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)で、高知ユニットセンター(高知大医学部)が調査参加者の住所・個人名などの記録されたUSBメモリーを紛失していたと発表した。これまでのところ、個人情報の流出は確認されていないという。
 エコチル調査は、環境中の化学物質などが子供の健康に与える影響を調査するために、全国で10万組の親子に協力してもらって実施している長期・大規模な疫学調査。同研究所がコアセンターとして全国15地域の大学などに置かれユニットセンターと共同で調査を行っている。
 メモリーを紛失したのは、高知大医学部内のエコチル調査高知ユニットセンターで、平成23年7月1日~同年11月30日に出産した626組の親子の情報が入ったもの。平成24年3月21日に紛失に気づき、探していた。同センター内での紛失ということで、情報流出の可能性は低いのではないかとみている。
 環境省と同コアセンターによると、高知ユニットセンターだけがデーター管理システムへの登録とは別に調査票の情報をメモリーに保管しており、他のユニットセンターでは、そうした保管はしていないという。環境省とコアセンターは、再発防止に向けて厳格な情報管理の徹底を進めていくとしている。

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