「Belle実験」のデータ一部損失で検証委員会を設置
:高校エネルギー加速器研究機構

 高エネルギー加速器研究機構は12月14日、つくば市(茨城)の同機構にある加速器を使っての国際共同実験「Belle実験」で実験データの一部が損失する事故が起きたため、再発防止策の検討などを行なう検証委員会を設置することにしたと発表した。
 Belle実験の「B」はB中間子、「el」は電子、「le」は陽電子を意味し、国内外から400人を超す物理学者、技術者が参加して「Bファクトリー」と呼ばれる陽電子・電子非対称エネルギー衝突型加速器を使い、最先端の素粒子物理実験を行っている。
 実験データ損失事故は、平成24年の4月に新計算機システムが稼働した後に発生した。実験データの大部分は、国内外3カ所にコピーが保管されていて復元できたが、一部復元できない損失データのあることが判明したため外部の有識者数名で構成する検証委員会を設置することにしたもので、24年内に発足させるという。

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