(独)農業・食品産業技術総合研究機構の東北農業研究センターは、12月19日午後1時から盛岡市(岩手)の盛岡市民文化ホールで、研究成果発表会「被害リスクに応じたウリ科野菜ホモプシス根腐病の総合防除技術の確立」を開催する。近年、東北地域のウリ科野菜産地で、ホモプシス根腐病の被害が拡大している。拡大要因として潜在的な病原菌汚染圃場(ほじょう)が考えられるとして、東北農研では、圃場汚染の診断法と被害緩和手法を組み合わせた総合防除技術を開発した。こうした研究成果を発表し、予防対策の啓発・普及を図る。主なプログラムは、▽ホモプシス根腐病の発生実態と本プロジェクトの概要(東北農研・永坂厚氏)▽遺伝子診断による未発生地域・圃場における病原菌検出の試み(秋田県立大・古屋廣光氏)▽整枝管理によるキュウリ初発圃場の被害緩和手法の開発(岩手県農業研究センター・山口貴之氏)▽転炉スラグを用いた土壌PH改良によるキュウリの被害軽減(同・岩舘康哉氏)▽施設キュウリの年2作体系における土壌還元消毒の効率的な実施方法(宮城県農業・園芸総合研究所・近藤誠氏)、ほかに続いて総合討論が行われる。参加は無料。定員350人。参加は申込書をFAX(024-593-2155)か、Eメールで送付。問い合わせは、東北農研環境保全型農業研究領域(TEL024-593-6175)へ。
No.2012-46
2012年11月12日~2012年11月18日