頭部を守る保護帽で「グッドデザイン賞」受賞
:日本自動車研究所/特殊衣料

 (財)日本自動車研究所(JARI)は10月3日、(株)特殊衣料と共同開発した頭部保護帽「abonet+JARI(アボネット プラス ジャリ)」シリーズが(財)日本デザイン振興会主催の2012年度「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
 頭部保護帽「abonet」は、何らかの障害によって転倒の危険性が高い人に向けて10年以上前から様々な開発が進められてきた特殊衣料のブランド。今回受賞した「abonet+JARI」は、昨年11月発売の最新ブランド。
 この帽子は、転倒・事故・災害など日常生活の中で発生するさまざまな衝撃から人間の頭部を守るもので、自動車の衝突安全性能評価試験用人体ダミーを使っての衝撃試験の結果をもとに、緩衝剤としてポリエチレンビーズを採用するなどして開発した。
 同研究所によると、「検査では、転倒時の頭部への傷害リスクを約6割低減できることが確認された」という。
 審査では、衝撃を和らげる保護という視点、かぶり心地がよく配慮が行き届いている、JARIとの共同開発で製品の安全性と信頼性が高められている、などが評価され、受賞につながったという。

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2012年度グッドデザイン賞を受けた頭部安全保護帽「abonet+JARI」シリーズ(提供:日本自動車研究所/特殊衣料)