「深層崩壊」の危険性記した地図作成
:国土交通省/土木研究所

 国土交通省と(独)土木研究所は9月10日、豪雨などで深層の地盤までもが崩れ落ちる「深層崩壊」についてその発生の危険性が高いと考えられる地点を記した地図を発表した。
 深層崩壊は、平成13年から同22年までの10年間に全国で31件の発生が確認されている。毎年1,000件程度発生している土砂災害全体からみれば頻度は低いが、発生すれば大きな被害をもたらしかねない。
 発表した地図は、過去に起きた深層崩壊の痕跡約9,000カ所を空中写真から特定し、5km四方のエリアにあるその痕跡の数から深層崩壊発生の危険度が高い地域か、低い地域かを北海道から沖縄まで4色・4段階で表示したもので、痕跡が22カ所以上あれば「特に多い」として今後の発生率も高いとみている。
 「特に多い」は17県にあり、日本アルプス、四国山地、九州山地のほか、福島県、栃木県、奈良県、和歌山県などに集中している。

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