(独)国立環境研究所は6月7日、国連環境計画(UNEP)がまとめた「世界環境概況第5次報告書(GEO-5)」の概要を発表した。
同報告書は、6月20日から22日までブラジルのリオデジャネイロで国連の「持続可能な開発会議(RIO+20)」が開催されることから、UNEPがそれに先がけ6月6日(欧州時間)リリースしたもの。
UNEPは、世界の環境問題の原因・状況・将来展望などを分析・概説した「世界環境概況第1次報告書」を1997年に出してから2000年に第2次、2002年に第3次、2007年に第4次報告書をそれぞれ発表している。
国立環境研は、その第1次から今回の第5次までUNEPのパートナー機関として報告書作りに参画してきた。
今回の第5次報告書は、世界各国の600人以上の専門家から知見を集め3部構成でまとめている。
第1部では、第4次報告書以降の地球環境の現状と傾向を分野ごとに分析、地球をシステムとしての視点から捉えて総合的に対応していくことの必要性を訴えている。
また、第2部では、優先的に取り組むべき環境課題を地域別に取り上げ、現在実施されている政策オプションを分析。第3部では、地球環境の将来像を提示し、問題解決に向けた具体的提言を行っている。
この第5次報告書は、UNEPのウエブサイト(>http://www.unep.org/geo/pdfs/geo5/GEO5_report_full_en.pdf)からダウンロードできる。