(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月25日、企業や大学などの研究陣がチーム(ユニット)を組んでJAXAと連携して行う公募型の宇宙プロジェクト・宇宙ビジネスの研究開発制度「宇宙オープンラボ」の平成21年度第1回選定結果を発表した。
中小企業やベンチャー企業の優れた民生技術を活かす「技術提案型」と、宇宙ビジネスに必要なインフラの整備やビジネスモデルの検討・実証を行う「宇宙ビジネス提案型」の2種類あるが、今回募集したのは「宇宙ビジネス提案型」で、4件の応募の中から1件が選ばれた。
今回選ばれたのは、サカセ・アドテック(株)、東京大学、聖徳大学の研究陣がユニットを組んで取り組む共同研究提案「環境対応ニーズに応える軽量・高剛性筐体(きょうたい)の事業化」。耐衝撃性に優れた航空機部品から身近な高級品市場まで広く利用可能な新しい炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を開発し、2010年冬季オリンピックのリュージュ競技で日本代表選手が使用するソリに応用して過酷な使用に耐えることを実証する。
No.2009-12
2009年3月23日~2009年3月29日