(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月24日、今年1月下旬にオーストラリアのメルボルン市近郊で発生した大規模山火事の火災跡をJAXAの陸域観測技術衛星「だいち」を使い確認することに成功したと発表した。
「だいち」は、世界最大級の地球観測衛星。2006年に打ち上げられ、災害時の緊急観測や、地図作成、海水観測、森林観測などに活躍、今年1月で3年間の定常運用を終え、現在2年間の後期利用段階に入っている。
JAXAは、1月に大規模山火事が発生した直後から天候に左右されずに地表面を高い分解能で捉えることができる「だいち」の合成開口レーダーを使って観測を行ってきた。
今回その観測結果を発表したもので、被災地は最大20kmにも及び、同じエリアをNASA(米航空宇宙局)の地球観測衛星が光学センサーで捉えた山火事跡の大きさと類似していることも判明した。
No.2009-12
2009年3月23日~2009年3月29日