筑波大学は10月17日、同大学の遺伝子実験センター(茨城・つくば市)内に、トマトなどナス科植物のゲノム(全遺伝情報)研究を推進するためフランス国立農業研究所(INRA)との共同研究拠点「国際ジョイントラボ」を開設したと発表した。
植物のゲノムを解明する上で、トマトがその研究対象の一つとして世界的に注目されている。開設した国際ジョイントラボには、INRAの研究者やフランスの学生が常駐して、筑波大の研究者、学生とトマトを主体とした共同研究を行う。さらに、今年度中に、フランスのINRAボルドー研究センターにも筑波大との同様の国際ジョイントラボを設置し、研究交流・人材交流を図る予定という。
筑波大は、国際ジョイントラボを中核とするトマトの国際的な研究協力をフランス以外の先進国とも行う方針で、米国のコーネル大学との間でも同様の国際ジョイントラボを相互に開設する協議を進めており、ナス科ゲノム研究国際コンソーシアムを構築していくとしている。
No.2008-40
2008年10月13日~2008年10月19日