国土交通省の国土地理院は3月24日、無人航空機を使って3月3日に撮影した西之島(東京)の計測結果を公開、「大きな変化は見られなかった」と発表した。
西之島は、東京の南約1,000kmに位置する無人島。海底火山の活動でできた火山島で、平成25年11月20日に同島の南500mで噴火があり、新しい陸地が出現している。
今回の撮影は、防衛省の協力を得て父島(東京・小笠原村)から無人航空機(UAV)を飛ばして行った。
計測によると、空中写真の判読から得られた3月3日の西之島の陸地面積は、2.73km2、最高高さは142mで、平成27年12月9日に行った前回の撮影で得られた計測値より面積は0.02km2微増となっているが、高さに変化はなかった。
この計測値について東京大学地震研究所の中田節也教授は、計測誤差を考えると今回と前回では地形にほとんど変化がないことを示していると考えられるとし、「噴火活動は、12月初めにいったん終息し、その状態が今でも継続していると考えられる」といっている。