2研究者が「西川賞」や「折戸周治賞」を受賞
:高エネルギー加速器研究機構(2016年3月18、24日発表)

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)は3月18日、同機構素粒子原子核研究所の三部勉准教授が平成27年度の優れた加速器研究に贈られる「西川賞」を、また、24日に同研究所の堺井義秀教授が「第7回折戸周治賞」を受賞したと発表した。

 西川賞は、(公財)高エネルギー加速器科学研究奨励会が加速器利用の研究で独創性に優れた業績を挙げた50歳以下の研究者・技術者に授与されている賞。「極冷ミューオンビーム実現のためのミューオニウム標的開発」を行ったことが評価されての理化学研究所・石田勝彦副主任研究員との共同受賞。ミューオンは、素粒子の一つで、超低速ミューオンの大量生成に結び付く成果として受賞した。

 折戸周治賞は、(公財)平成基礎科学財団が衝突型加速器による素粒子研究、素粒子研究での実験または理論で優れた研究業績をあげた研究者に贈られる。堺井教授は、同機構のBell測定器を使った「小林・益川行列の精密測定」で、CP対称性の破れの測定全体のまとめ役を果たすなど、測定の成功に大きく貢献したことが評価された。飯嶋徹名古屋大学教授と同時受賞。

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