気象庁と(国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月24日、全球降水観測計画(GPM)主衛星の観測データの定常的利用を同日から開始すると発表した。
GPM主衛星は、JAXAと米航空宇宙局(NASA)が共同で開発し、JAXAがH‐Ⅱロケットで2014年に打ち上げた地球観測衛星。JAXAと気象庁が共同で観測データの有効利用を図るための調査と技術開発を進めてきたが、降水などの予測精度を向上できるという結果が得られたことから定常的な利用に踏み切ることになった。
GPM主衛星は、JAXAと情報通信研究機構が共同開発した「二周波降水レーダー(DPR)」と、NASAが開発した「GPMマイクロ波放射計(GMI)」の2種類の観測装置を搭載。DPRは、2つの周波数を使って降水を三次元で観測でき、大気中の雨粒などの降水粒子の空間分布を観測することができる。
気象庁とJAXAは、衛星の観測データをより有効に活用するため今後も技術開発を進めていくとしている。