研究員が日本ヒ素研究会の第21回シンポジウム奨励賞を受賞
:国立環境研究所(2015年12月3日発表)

 (国)国立環境研究所は12月3日、同研究所環境リスク研究センターの宇田川理研究員が、日本ヒ素研究会の第21回ヒ素シンポジウム奨励賞を気象したと発表した。

 同奨励賞は、ヒ素シンポジウムで優れた発表を行い、今後の研究の発展が期待される若手研究者に贈られるもので、今回、亜ヒ酸と結合するタンパク質の性質や、卵子の成熟に伴う細胞内での挙動の解析という宇田川氏の研究が受賞となった。

 ヒ素は自然界で地殻に多く含まれ、これが池や地下水などに流出し、世界的には、井戸水を利用する国々でがんや死産など深刻な汚染問題となってきている。亜ヒ酸が卵子や胚の細胞内で毒性を発現する詳細な分子構造は明らかになっていなかった。こうしたことからマウスの卵子を使った今回の毒性解析が高く評価された。

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