(国)森林総合研究所は11月30日、同研究所北海道支所の研究員、中西敦史氏が「第3回森林遺伝育種学会奨励賞」を受賞したと発表した。
同学会は、森林の遺伝・育種に関する研究発表と情報交換の場として平成24年3月に設立された学術団体。
中西氏の受賞は、温帯の広葉樹の花粉と種子を介しての遺伝子散布に関する研究成果が評価された。
同氏は、本州から九州にかけての暖温帯に生育するシイ、カシなどの落葉しない暖温帯常緑広葉樹の老齢林を対象に、その遺伝子散布パターンとそれらが遺伝的多様性などに及ぼす影響を明らかにした。