地球温暖化へ強い危機感 ―世論調査の結果を発表
:国立環境研究所(2015年11月30日発表)

 (国)国立環境研究所は11月30日、全国の3,000人の成人男女を対象に行った「日本人のライフスタイルについての世論調査」の結果を発表した。今回は、1,481人から有効回答が得られた。その中で地球温暖化問題については、強い危機感がうかがわれた。

 今年6月に発表された日本の温室効果ガス削減目標値については、「発表されたことは知っている」が52.1%あったものの、「発表されたことも数字も知らない」が38.8%と続き、「発表も、目標値も知っている」は、わずか7.0%だった。

 しかし、削減目標についての認知は低いにもかかわらず、温暖化への危機感は強く、「日本が地球温暖化(気候変動)問題にこれからどのような考え方で対応していくべきか」との設問には43.3%が「早めに対応すべきだと思う」、41.9%が「できるかぎり早めに対応をすべき」と積極的対応を求めている。

 一方、今の世界の環境問題の責任が先進工業国、途上国のどちらによりあると思うかについては、「双方に同じくらいの責任がある」が半数強の50.6%を占め、「先進工業国により責任がある」の38.8%を上回り、「途上国により責任がある」は7.5%にとどまっている。

 また、気候については、実に95.1%の人が「最近気候が変わってきている」と回答している。

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