(国)産業技術総合研究所は9月8日、ユーザーが楽曲に合せて歌詞をアニメーション化できる歌詞アニメーション制作支援サービス「TextAlive(テキストアライブ)」を開発、一般公開したと発表した。ウェブ上で公開されている楽曲・歌詞コンテンツを利用し、誰もが好みの演出の歌詞アニメーションを作って楽しめるという。
■プログラミングの知識なくとも利用可能
歌詞アニメーションは音楽に合わせて動く歌詞のアニメを楽しむものだが、動画制作ツールのインストールや使い方の習得、文字が動くタイミングの調整など、製作には膨大な手間がかかる。
音楽の中身を自動解析する音楽理解技術などを開発してきた産総研は、今回、プログラムを編集・実行・修正するインタフェースを一通りそろえた新たなプログラミング環境技術を開発、プログラミングの前提知識を持たないユーザーでも利用できる環境を実現した。
このプログラミング環境技術と音楽理解技術とを組み合わせ、歌詞アニメーションを容易に制作・共有できるTextAliveを開発した。ユーザーはこのサービスを利用し、楽曲と歌詞が掲載されているウェブページのURLを入力すると、歌詞が楽曲に合せて動く歌詞アニメーションを視聴できる。動画全体にわたる演出をさまざまな「スタイル」から選ぶと、演出を瞬時に切る替えることができ、好みの歌詞アニメーションを容易に制作できる。
また、ユーザーはフレーズ・単語・文字ごとの詳細な演出をテンプレートから選んで編集でき、自分の好みに演出をアレンジしてウェブ上で歌詞アニメーションを共有できる。
こうした機能を備えたTextAliveを利用することにより、多様な人々が膨大な手間をかけずに創造性を発揮して歌詞アニメーションの制作を楽しむことができるという。