(国)農業・食品産業技術総合研究機構は11月10日午後1時~同5時15分、東京・西ヶ原(北区)の滝野川会館で平成27年度農研機構シンポジウム「露地栽培における点滴灌水技術の展開と進化」を開催する。点滴灌水技術は、露地栽培での高温や水管理失敗のリスクを回避し、安定・多収を実現するために有効な手段。農研機構近畿中国四国農業研究センターは、ソーラーポンプを利用した低コストの灌水装置(拍動灌水装置)を開発するなど研究に取り組んできた。シンポジウムでは、点滴灌水技術の研究成果や普及活動の事例報告などを紹介する。
セッション1では、▽「露地栽培における点滴灌水施肥の普及をめざして」(農研機構本部)▽「拍動灌水装置の導入が作物および環境に及ぼす影響」(近畿中国四国農業研究センター)の報告が行われ、点滴灌水技術の特徴について紹介する。セッション2では、▽「露地ピーマンでのリン酸減肥栽培」(岩手県立農業大学校)▽「アスパラガス栽培圃場等への導入事例」(山形県農林水産部)などの取り組みの事例、 セッション3では、▽「傾斜農地で水源を確保するためのソーラーポンプシステム」(農研機構農村工学研究所)▽「ソーラーパルサーEの開発」((有)プティオ)など、点滴灌水技術の拡大に向けた研究を報告する。参加は無料。定員150人。申し込みは、専用フォーム(URL http://pursue.dc.affrc.go.jp/form/fm/naro132/naro_sympo2015_1110)から、または申し込み用紙(http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2015/09/059523.htmlからダウンロード)に記載してEメール(naro-sympo1110_2015@ml.affrc.go.jp)か、FAX(084-923-5215)で。10月15日締め切り、先着順。問い合わせは、同研究センター広報普及室(TEL084-923-5208)へ。