高細精医療の新研究棟がつくば市に完成
:筑波大学(2015年8月3日発表)

 筑波大学は8月3日、同大学の春日キャンパス(茨城・つくば市)内に建設していた「高細精医療イノベーション棟」が完成したと発表した。

 この施設は、文部科学省の「地域資源等を活用した産学連携による国際科学イノベーション拠点整備事業」の一つとして建設されたもので、産・学・官が一つ屋根の下に集い、医療の革新的課題の研究開発に異分野融合体制で取り組む「場」にするとしている。

 近年、コンパニオン治療と呼ばれる患者一人一人に合わせた治療や、将来かかる恐れのある病気を早期に見つけて発病を予防する先制医療の研究が進んでいる。

 高細精医療とは、コンパニオン治療と先制医療を合わせもつ医療のことで、「個々人の病気になる前の状態を解析して、それぞれの個人に適応した治療を病気になる前に行う医療」とされている。

 完成した施設は、その高細精医療研究の中心的拠点になることを目指しており、①医療連携情報の2次利用ソフトの開発②革新的超早期診断医療技術の開発③PET(ポジトロン断層法)診断、非標識分子病理診断の研究④効率的医療創薬システムの開発⑤食と運動による健康の増進の5つの課題に取り組むとしている。

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