温室効果ガス観測衛星「いぶき」のセンサー1つがストップ
:宇宙航空研究開発機構(2015年8月4日発表)

 (国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月4日、2009年4月から運用に入っている温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測センサー1つが8月2日から観測を中断していると発表した。

 「いぶき」は、JAXAと環境省、国立環境研究所が共同開発し、2009年1月23日、「H-ⅡA」ロケット15号機で打ち上げた重さ1.75tの世界初の温室効果ガス観測専用衛星。4つの温室効果ガス観測センサーを搭載し、約100分で地球を回り宇宙から世界各地の大気中の二酸化炭素(CO₂)とメタンの観測を行っている。

 今回ストップしたのは、その4つのうちの「バンド4」と呼ばれる地表から高い領域の温室効果ガス情報を得る観測センサーで、マイナス200℃に冷却する冷凍機が停止したために発生した。「バンド1」から「同3」までの観測センサーは、正常で、CO₂、メタンの観測を続けている。

 JAXAは、「現在、停止した要因の解析を進めており、(その結果を見て)今後の処置を検討する」としている。

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