狭い道路にも設置しやすい防護柵の実車衝突を実験
:国土技術政策総合研究所(2015年2月2日発表)

 国土交通省国土技術政策総合研究所は2月2日、同研究所が開発を進めてきた「生活道路向け防護柵」に車両を衝突させて強度を調べる公開の衝突実験を10日午後、つくば市(茨城)の同研究所の衝突実験施設で行うと発表した。

 児童の交通事故は、6割が自宅付近で発生しており、こうした通学路など生活道路で交通事故を起こしている車は、97%が普通乗用車以下の軽い車両という。生活道路には、幹線道路並みのがっちりしたガードレールでは設置が難しいことがあり、横断防止柵では歩行者を守りきれないことから、狭い道路でも設置しやすく強度があり、威圧感の少ない防護柵の開発が進められてきた。

 実験に使う防護柵は、幅15.5cm、70cmの高さで2mおきに7.5cm角の支柱を立て、道路から高さ35cmの中間のところに横部材を通す構造。

 実験は時速40kmの中型8トン車を斜め10度の角度で防護柵に衝突させて防護柵の強度や変形、車の動きなどを調べることにしている。

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