国土地理院、三角点の標高の一部に誤り、訂正

 国土交通省の国土地理院は、2014年4月1日に公表した全国の三角点約10万点のうち、498点の標高に誤りがあり、訂正した。同院では、三角点の標高を水準測量に整合した体系とするために、全国約10万点の三角点の標高を改定し、公表した。しかし、5月21日になって一部に誤りがあることが判明した。誤りがあったのは、香川県の113点、高知県の84点、愛媛県66点など全国32都府県、498点で、修正量は最大で80cm、誤りの98%が50cm以内となっていた。

 この誤りは、新たな標高を掲載処理する際、既に水準測量に整合していて計算処理の不要な三角点を除外せずに計算処理したためという。同院では、三角点の標高についてホームページ上の公表を5月22日に停止、誤りを修正して5月26日午後1時から公表を再開した(ホームページ:http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/)。

 刊行している地図データ「電子死刑図25000」については、5月26日午後2時30分から修正した標高が反映されており、「数値地図(国土基本情報)」は、データを修正後、27日午後3時から販売を再開した。

 なお、同院がまとめた「日本の主な山岳標高一覧―1003山―」に記載している山岳の標高には変更はないという。