(独)国立環境研究所(NIES)と(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)は5月12日、低炭素社会のシナリオを検討するための「日本版2050パスウェイ・カリキュレーター」、通称「2050低炭素ナビ」を共同開発したと発表した。
この「2050低炭素ナビ」は、2010年に英国のエネルギー・気候変動省(DECC)が開発した「2050パスウェイ・カリキュレーター」をベースにして開発した分析ツールで、同日(5月12日)の英国の外務大臣付気候変動特別代表・サー・デービッド・キング氏の来日を機に発表した。
「2050低炭素ナビ」は、英国のシステムに日本のエネルギー消費機器の技術情報を加え、「将来どのようなエネルギー構造を構築すべきか」、「2050年に向けた野心的な温室効果ガス排出削減目標を達成するにはどのような低炭素技術を選択すべきか」といった気候・エネルギー政策に関する様々な問いに答えを出す一助にとNIESとIGESが共同開発したもの。
NIESは、この「2050低炭素ナビ」を7月23、24日にパシフィコ横浜(横浜市)で開催される「第6回接続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム」で公開する予定、としている。