
新たに作られた地図記号。上は災害種別記号で、左から洪水・浸水、高潮・地震・津波、崖崩れ、地震・大規模火災。下は雛所兼緊急避難場所と、対応する災害種別記号(提供:国土地理院)
国土交通省の国土地理院は4月23日、地震や洪水などの災害が発生した時の避難場所が地図を見て一目で分かるようにするための地図記号を新たに作ったと発表した。
災害対策基本法の改正により全国の各市町村は、災害時の住民の緊急避難場所や避難所を指定することが定められ、平成26年4月から実行されている。
今回の地図記号は、国土地理院がインターネットで配信している「地理院地図」などにその避難所などを分かりやすく表示するために作成したもの。
災害時の避難所や広域避難場所の表示としては、既にJIS(日本工業規格)で規格化された記号がある。今回の地図記号は、そのJIS規格の記号を簡略化したもので、デザインが似ている。
国土地理院は、今後、内閣府とともに全国各地の避難所などの経度・緯度情報を取得し、「地理院地図」や内閣府の総合防災情報システムなどで広く閲覧・活用できるようにしていく計画。
同院は、「これにより、地域住民がいつでも最寄りの避難所などの位置を地図上で確認できるほか、防災関係機関が災害時に速やかな対応を行うための一助となる」としている。