橋梁の「熱間加工技術」の基準化で共同研究者を募集
:国土技術政策総合研究所

 国土交通省の国土技術政策総合研究所は1月29日、鋼鉄製の橋(鋼橋)の変形を矯正する「熱間加工技術」の基準化に関する研究を行う共同研究者を募集すると発表した。
 熱間加工技術は、変形した鋼材に熱を加え矯正する技術のこと。
 鋼橋の建設では、溶接による熱で鋼材に変形が生じるため、熱間加工技術による修正が行われている。また、既設の橋梁でも通行車両の衝突などで生じた変形の修復に熱間加工技術が多用されている。
 しかし、鋼橋の製作や補修などに使われている熱間加工技術の詳細な施工方法や基準は未だ確立されていない状況にある。
 今回の共同研究は、熱間加工による鋼材の機械的性質の変化や、鋼橋全体の強さに及ぼす影響を検証し、具体的な管理項目などの基準化に関する研究を行って、より信頼性の高い熱間加工技術を確立しようと実施するもの。
 募集するのは、鋼橋の設計・施工・管理・補修などの実績がある企業など。共同研究の期間は、平成26年4月から同28年3月末までで、▽熱間加工による鋼材の材質変化に関する検討、▽熱間加工の施工方法に関する検討、▽設計・施工要領の確立に向けた検討、の3項目について実施する。
 募集の締め切りは、平成26年2月28日。
 問い合わせは、同研究所の企画部企画課(TEL029-864-4326)へ。

詳しくはこちら