災害救援機の安全運航でウェザーニューズ社と共同研究に着手
:宇宙航空研究開発機構

図

FOSTER-copilot実物。大きさ:65x26x130mm、重さ:202g(提供:JAXA)

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月31日、大規模災害時に多数集まる災害救援航空機の迅速な活動と安全運航を行うためのシステムの開発を(株)ウェザーニューズと共同で開始したと発表した。
 ウェザーニューズは、世界最大の気象情報会社として知られる日本企業。同社が開発した機内持ち込み型の「FOSTER-copilot」は、航空機を安全かつ効率的に運航するサポートシステム。国内の45機のヘリコプターに導入されている。
 昨年の8月31日に南海トラフの巨大地震を想定して行われた内閣府の「広域医療搬送訓練」では参加したヘリコプター13機と10台の医療支援車両が「FOSTER-copilot」を使っている。
 今回の共同研究は、その「FOSTER-copilot」を搭載した航空機と、JAXAが開発した多数の航空機に最適の任務を付与する「D-NET」と呼ばれる災害救援航空機情報共有ネットワークを搭載した航空機の情報を統合して地上の端末上に表示し、災害救援航空機を一元的に管理できるようにする技術を開発しようと行うもの。
 共同研究の期間は、平成27年3月までで、JAXAとウェザーニューズが共同で実験用ヘリコプターやドクターヘリ(救急医療用の機器を装備したヘリコプター)などを使って飛行実験を行い、システムの有効性を実証したいとしている。

詳しくはこちら