大震災後の岩手・宮古湾のアマモ場…「回復が期待できる」
:国土技術政策総合研究所

 国土交通省の国土技術政策総合研究所は11月22日、東北地方太平洋沖地震の津波で甚大な被害を受けた宮古湾(岩手)のアマモ場について昨年(平成24年)10月に行なった現地調査の結果をまとめ発表した。
 アマモは、北半球の温帯から亜寒帯にかけての水深1~数mの遠浅の海底に自生する種子植物の一種。アマモ場は、その大群落のこと。平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震で三陸地方沿岸域のアマモ場の多くが消失し、沿岸環境の復元にはアマモ場の復元が極めて重要と見られている。
 同研究所の宮古湾現地調査は、宮古湾奥の120地点で実施され、アマモの生育状況を目視と水中カメラで捉えるとともに、アマモの生育と密接に関係する海底の泥の状況調査を行ったが、①アマモの密生している地点が確認され、②アマモの生育に適している細かい砂が広い範囲にわたって見つかった、ことなどから、「将来的にアマモ場の回復が期待できることが分かった」としている。

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