(独)土木研究所は9月26日、橋梁の上部構造と下部構造の間に設置するゴム製の「ゴム支承(ししょう)」と呼ばれる部材の地震時の性能を検証する方法を同研究所と共同で開発する共同研究者を募集すると発表した。
橋梁は、橋脚などの下部構造と、その上に載る桁(けた)などの上部構造からできていて、両構造の間に設置する部材のことを支承と呼び、ゴムでできたものをゴム支承という。
しかし、平成23年の東北地方太平洋沖地震で、ゴム支承の破断が発生した。
今回募集する共同研究は、橋の耐震性能確保の観点でゴム支承に求められる性能を検証するための実験方法とその評価手法を確立しようと実施するもの。共同研究の正式名称は、「ゴム支承の地震時の性能の検証方法に関する研究」で、実施期間は今年度から来年度末まで。
募集の締め切りは、10月26日の午後5時。土木研は、8社程度との共同研究を希望している。問い合わせは、企画部研究企画課(TEL029-879-6751)へ。土木研の共同研究制度の概要や応募申告書の様式は、同研究所のホームページ(http://www.pwri.go.jp/)に。
No.2012-39
2012年9月24日~2012年9月30日