(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月26日、「H-ⅡB」ロケットの打ち上げ業務を三菱重工業(株)に移管することで合意したと発表した。
H-ⅡBロケットは、「H-ⅡA」ロケットの後継機。重さ8tまでの衛星を高度約36,000kmの静止軌道に乗せることができる大型ロケットで、2009年から3回連続して打ち上げに成功、これまでは三菱重工が製造を担い、打ち上げはJAXAの種子島宇宙センター(鹿児島)からJAXA自身が行なってきた。
H2Aロケットでは、2007年度から既に三菱重工が製造から打ち上げまでを一貫して請け負っており、その実績が評価され今回の移管に至ったとみられる。
三菱重工の手で行なわれるJAXA種子島宇宙センターからの「H-ⅡB」ロケット4号機の打ち上げは、2013年度の予定で、JAXAは打ち上げ時の安全確認やロケットの飛行データ取得などを担当する。
JAXAは、今回の移管について「H-ⅡAロケットに続き、H-ⅡBロケットにおいても、民間の効率的かつ迅速な運営手法によるコストの低減や、品質向上、活力強化を行い、国際競争力の確保を図ることが期待される」とコメントしている。
No.2012-39
2012年9月24日~2012年9月30日