高エネルギー加速器研究機構は9月3日、同機構機械工学センターの前センター長・上野健治氏が「第8回日本加速器学会技術貢献賞」を受賞したと発表した。
業績は、「電子陽電子リニアコライダー用空洞の研究開発」。
リニアコライダー(線形加速器)は、電子ビームとその反粒子の陽電子ビームをそれぞれ直線的に加速し衝突させて宇宙創造時のビッグバン(大爆発)に相当する高エネルギー状態を作り出すことを目指している次世代の加速器。現在、日米欧など各国が協力して「ILC(国際リニアコライダー)」の開発が進められている。
今回の受賞は、上野氏が電子陽電子リニアコライダー用超電導加速空洞の製造技術開発で挙げた成果が評価されたもの。
No.2012-36
2012年9月3日~2012年9月9日