(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月13日、同機構の職員の端末(ノートパソコン)1台がコンピューターウイルスに感染し、情報が外部に漏えいしていたことが判明したと発表した。
発表によると、同端末への感染が分かったのは、昨年8月17日。直ちにその端末をネットワークから切り離しウイルスを駆除したが、情報が外部に漏えいしていたことが今年に入ってから分かった。
同ノートパソコンを使っていた職員が国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ日本の無人の物資補給機(HTV)「こうのとり」(愛称)の関連業務に従事していたことから同機構では、「こうのとり」の仕様や運用に関連する情報や、同端末に保存されていた取引先などを含むメールアドレス(約1,000件)などが漏洩した可能性があると見ている。
同機構は、漏洩した情報内容の特定と原因の究明を図ると共に、「再発防止に向けより一層の情報セキュリティの強化に取り組む」としている。
No.2012-2
2012年1月9日~2012年1月15日