新型防護柵への乗用車衝突実験を公開
:土木研究所

 (独)土木研究所は1月12日、つくば市(茨城)の国土交通省国土技術政策総合研究所構内の衝突実験施設で新型防護柵に乗用車を時速100kmの高速で衝突させる実験を行い、関係者に公開した。
 衝突実験に使った新型防護柵は、「ワイヤーロープ式防護柵」と呼ばれ、2車線道路への設置を目指している。
 この防護柵は、一定の間隔で設けた支柱間に鋼製のワイヤーロープを張った構造のもので、中央分離帯の代わりに設置して自動車が反対車線に飛び出すのを防ぐ。
 実験は、3m間隔で設けた支柱に直径18mmのワイヤーロープを5本張った防護柵を使って行われ、これに時速100kmで走行する重量1tの乗用車を20度の角度でぶつけたが、反対車線へのはみ出しが約1mにとどまり、許容基準の1.5m以下を下回る好結果が得られ、実用化に一歩近づいた。