国土交通省の国土地理院は9月29日、東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動で停止中の三角点と水準点の改定値を10月31日に公表すると発表した。
地図を作るには、位置を測量する三角測量と、高さを測量する水準測量が必要で、三角測量を行う際の基準になるのが三角点、水準測量の基準になるのが水準点。
東北地方太平洋沖地震では、多くの地点で三角点と水準点が動いた。このため、同院は三角点と水準点それぞれ約1,900点の現地測量に入り、9月22日に作業を終えた。
現在、その測量結果を基に約44,000点の三角点位置と約1,900点の水準点標高の計算作業に入っており、今後大きな余震の発生に伴う地殻変動がなければ改定値を10月31日に公表する。
No.2011-39
2011年9月26日~2011年10月2日