日本などが利用してきた米国の大型加速器が運転終える

 高エネルギー加速器研究機構と筑波大学は9月30日、日・米・欧などが参加する大型国際共同実験「高エネルギー陽子反陽子衝突実験(CDF)」を行ってきた米国フェルミ国立加速器研究所(イリノイ州)の「テバトロン衝突型加速器」が日本時間の10月1日午前4時をもって運転を終えたと発表した。
 テバトロン衝突型加速器は、1周6.4kmの円形加速器(シンクロトロン)によって1兆ボルトの陽子と反陽子を衝突させる世界で2番目に大きな衝突型粒子加速器。1983年に完成し、1995年に最も重い素粒子「トップクオーク」を初めて検出するなど新しい素粒子の探索で大きな成果を挙げてきた。
 CDFには、日・米・欧・アジアから60の研究機関が参加、日本からは高エネ研、筑波大のほか大阪市立大、岡山大、京都教育大、近畿大、長崎総合科学大、福井大、早稲田大が参加している。

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