(独)物質・材料研究機構は9月29日、中国の天津大学と5年間の「連携センターに関する契約」を締結、この契約に基づき同日、天津市の同大学構内に「NIMS(同機構の略称)-天津大学連携研究センター」を設置したと発表した。
同機構は、つくば市(茨城)にある材料の研究開発を行う独立行政法人。職員数は、1,454人(本年6月1日現在)。国内はもとより海外の研究機関とも連携を深めているが、今回のセンターは同機構が海外機関に設置した初めての本格的な連携研究センターで、発展著しい中国における重要な情報源・交流の窓口になるものと期待される。
天津大学は、1895年に北洋大学として創立された中国最初の理工系大学で、1959年に16の国家重点大学の一つに選ばれた。学生数は約27,000人、教職員数は同4,300人。
同機構は、天津大学と昨年10月に「光機能材料の研究開発および環境・エネルギー分野への応用」に関するMOU(了解覚書)を結んでいるが、今回のNIMS-天津大学連携研究センター設置で更に協力関係を深める考えで、「最新の材料科学技術による環境・エネルギー用先端機能性材料の共同開発を目指した連携研究を開始する」としている。
No.2011-39
2011年9月26日~2011年10月2日