(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月7日、(株)IHIの相生事業所(兵庫・相生市)で同日、LNG(液化天然ガス)ロケットエンジンの3回目の実機形燃焼試験を行い、予定の500秒間の燃焼に成功、「正常に作動することを確認した」と発表した。
LNGロケットエンジンは、燃料にLNG、酸化剤に液体酸素を使う。液体水素を燃料とするエンジンより性能面では劣るものの、安価で爆発の危険性が低く、再使用型の大型ロケットや惑星探査機などに適していることから次世代ロケットエンジンの一つとして日本、米国、欧州などが研究開発を進めている。
同機構は、実機型LNGエンジンの地上燃焼試験を12回にわたって実施する計画で、これまで1回目5秒間、2回目60秒間と順調に燃焼時間を伸ばしていた。
3回目の今回は、それを一気に500秒まで上げたわけで、今後の燃焼試験で更に600秒まで伸ばすことを目指している。
No.2009-27
2009年7月6日~2009年7月12日