(独)国立環境研究所は7月6日、市区町村などの地方公共団体で運輸部門の地球温暖化対策を推進する基礎データとして、自動車からのCO2(二酸化炭素)排出量推計値を分かりやすい情報として提供する「自動車CO2排出量マップ」を、同研究所の「環境GIS」ホームページ(http://www-gis.nies.go.jp/ )に公開したと発表した。
今回の「自動車CO2排出量マップ」の作成では、CO2排出量をより適切に算出するため、同研究所が道路交通センサス自動車起終点調査のデータから推計する方法を研究・開発し、算出した平成11年と同17年の全国市区町村別CO2排出推計値を用いている。
マップでは、これら市区町村別の自動車のCO2排出量について、「人口一人あたりの排出量」と「総排出量」、また、「全自動車」のほか、「乗用車」「貨物車」に区分した排出量なども表示している。
このマップにより平成20年6月に改正された地球温暖化対策推進法で、都道府県及び特例市以上の地方公共団体に策定が義務づけられた「地方公共団体実行計画」のCO2排出量を把握する際に、データをそのまま使用できる。また、地図上で一目で地域の自動車からのCO2排出量が確認できるため、環境問題に関する理解を深め、自発的な環境保全活動などの促進につながるものと期待されている。
No.2009-27
2009年7月6日~2009年7月12日