(独)土木研究所は6月16日、(社)日本産業機械工業会の「第35回優秀環境装置表彰」で、同研究所と神戸市、(株)神鋼環境ソリューションの3者が共同開発した下水汚泥消化ガス精製装置「バイオ天然ガス化装置」が「経済産業大臣賞」を受賞したと発表した。
下水処理場では、発生する下水汚泥の処理過程でメタンを主成分とする可燃ガスが発生する。この可燃ガスのことを下水汚泥消化ガスといい、燃料として処理場内で使われている。しかし、燃料としての質が悪いため用途が限られてしまう問題を抱えている。
バイオ天然ガス化装置は、国内で初めて下水汚泥消化ガスをメタン濃度97%以上の良質な燃料ガスに変えることに成功したもので、精製したガスは自動車などに使える。
神戸市は、すでに市の東灘処理場にこのバイオ天然ガス化装置を設置し、得られたガスを市営バスやゴミ収集車などに供給している。
No.2009-24
2009年6月15日~2009年6月21日