(独)防災科学技術研究所は6月18日、京都大学と共同で、同研究所兵庫耐震工学研究センター(兵庫・三木市)の実大三次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」を使って鉄筋コンクリート製道路橋脚の破壊実験を行い、報道陣に公開した。
直下型の大規模地震で道路の橋脚がどのような被害を受けるかを調べようと実施したもので、縦横32cm、高さ1.1mの試験体16本をE-ディフェンスの震動台上に等間隔に設置して行われた。
破壊実験は、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)で観測された地震動をE-ディフェンスで再現、試験体に生じる変化を測定する形で行われた。使われた試験体は、実際の道路橋脚の7分の1の大きさだが、根元付近などにひび割れが発生し、傾くものもあった。
実験チームは、安全性に問題があるかどうかの解析を行い、実験データと共に公開することにしている。
No.2009-24
2009年6月15日~2009年6月21日