クリープ試験時間が348300時間を突破、世界2位に
:物質・材料研究機構

 (独)物質・材料研究機構は6月16日、金属材料のクリープ試験時間が40年を突破し、国内で初めて40年超のクリープ変形データを取得したと発表した。
 金属材料は、高温で荷重をかけると時間の経過に伴い徐々に変形しだす。この徐々に変形が進行する現象をクリープといい、その性質を調べるための試験がクリープ試験。
 同機構が40年超にわたってクリープ試験を続けている金属材料は、ボイラーや圧力容器に使われる炭素鋼(0.3%炭素鋼)で、クリープ試験時間が348,300時間を突破した。
 これまでに世界中で報告されている最長のクリープ試験時間は、ドイツ、シーメンス社の356,463時間。300,000時間を超えるデータは、ほかにドイツで3件報告されているが、同機構が今回取得した40年超にわたるクリープ変形データは世界第2位にランクされる。
 同機構の40年、348,300時間を突破したクリープ試験は、今も継続中で、さらに伸ばして世界最長を目指すとしている。

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