「かぐや」の月面落下寸前の立体視・動画像を公開
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月19日、任務を終えて同月11日に月面に制御落下させた月周回衛星「かぐや」の地形カメラ画像データなどから月面落下寸前の最後の月面の立体視・動画像を作成し、公開したと発表した。
 公開された最後の動画は、「かぐや」の制御落下の約12分前に2つの地形カメラが撮影した立体視像から作成した高度約25kmから見た月の南緯73.5度、東経260.5度付近。これまでより撮影高度が低いので、それだけ月面の様子を詳細に判別することができる。
 「かぐや」の制御落下地点が日陰だったので上記画像撮影後は、月面が暗くなり、立体視画像作成に必要な対のデータが得られず、片一方のカメラだけの撮影となった。この一つだけのカメラが撮った地形カメラ最後のショット地点は、月の南緯83度、東経260度付近で、高度約18.5kmからの画像が発表されている。
 同機構では、「かぐや」に関する成果などを報告するパブリックイベント「Fly me to the Moon in AKIBA」を7月18、19日の両日、東京・秋葉原で開催する。詳細は、「かぐや」パブリックイベントホ-ムページ(http://www.sayonara-kaguya.jp/)に。
 「かぐや」地形カメラの立体視動画は、「JAXAホームページ デジタルアーカイブス」、「かぐや画像ギャラリー」、「You TubuのJAXAチャンネル」で見ることができる。

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