(独)農業・食品産業技術総合研究機構は12月8日、(株)丸山製作所と共同で低振動の刈払機(かりばらいき)を開発したと発表した。
刈払機は、英語名をブッシュカッターと言い、高速で回る回転鋸(歯)で草や小径木を切り払う機械のこと。動力部、シャフト、回転鋸で構成され、操作者がシャフトに固定されているハンドルを操作して草などを刈る仕組みだが、ハンドルの振動が激しく操作者に振動障害を与えかねず、国や公共団体などが発注する作業では振動障害を防止するための「刈払機取り扱い作業者安全衛生教育」を修了した人しか操作してはならいことになっている。
新開発の刈払機は、肩掛け式の刈払機で、市販機よりハンドル振動を大幅に低減することに成功した。常用のエンジン回転速度(毎分7,000回転)での無負荷時で、市販機より34~46%振動が少なく、市販の44機種の中で最も低振動であることが分かったという。丸山製作所が商品化し、販売する。
No.2008-48
2008年12月8日~2008年12月14日