(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月18日、陸域観測技術衛星「だいち」の画像やデータをラテンアメリカ・カリブ海地域の気候変動対策に活用する覚書を世界銀行と結んだと発表した。JAXAが運用する日本の観測技術衛星活用で世界銀行と覚書を交わしたのはこれが初めて。
世界銀行は、この地域全域で破壊の危機に曝されている生態系の変化を知る有効な道具として「だいち」の画像やデータを活用する。同衛星が送る画像とデータは、コロンビアやメキシコのほか、ペルー、ボリビア、エクアドルのアンデス地域、西インド諸島で実施される世界銀行のプロジェクトで活かされる。「だいち」が撮影したアンデス山脈の熱帯氷河の画像は、既に同地域での世界銀行のプロジェクトで、氷河の動き把握に使われている。
No.2008-15
2008年4月14日~2008年4月20日