大強度陽子加速器施設「J-PARC」を公開
:高エネルギー加速器研究機構/日本原子力研究開発機構

 高エネルギー加速器研究機構と(独)日本原子力研究開発機構は4月16日、両機構が共同で東海村(茨城)に建設中の大強度陽子加速器施設「J-PARC」の一部を報道陣に公開した。
 J-PARCは、陽子(プロトン)を3段階で光速近くまで加速して原子核にぶつけ、発生する中性子やニュートリノ(素粒子の一種)などを利用する世界最高レベルの研究施設。
 この日公開したのは、最初の加速を行う「リニアック」と呼ばれる全長が330mもある直線状の線形加速器と、次の段階の陽子スピードを光速の約97%にまでアップする円形の「シンクロトロン」(周長約350m)の2つの装置。共に地下に設置され、既に調整運転に入っている。5月からは、最終段の「大型シンクロトロン」も試験に入る。
 J-PARCは、新薬の開発、生命科学や素粒子の研究などの最先端施設として期待され、12月には一部が稼動を開始する予定という。

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