(独)防災科学技術研究所は12月13日、同研究所兵庫耐震工学研究センター(兵庫・三木市)の実大3次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」を使って実施した実大の鉄筋コンクリート(RC)橋脚の震動実験を報道陣に公開した。
1995年の阪神大震災では、RC橋脚に甚大な被害が発生した。この日の実験は、1970年代に建設されたRC橋脚を再現した直径1.8m、高さ7.5mの試験体を震動台上に設置してその破壊特性を詳細に解明する目的で行われた。
震動実験では、約600個のセンサーを取り付けた試験体に震度7クラスの揺れを加えたが、阪神大震災時と同様に橋脚の根元部分のコンクリートがはがれ、一部が崩れ落ちた。
得られたデータは、橋梁(きょうりょう)分野の耐震研究者に提供し橋梁設計に活かしていく方針という。
No.2007-49
2007年12月10日~2007年12月16日