筑波研究学園都市交流協議会の労働衛生専門委員会(委員長・松崎一葉筑波大教授)は12月10日、「第5回生活環境意識調査」の結果(速報)を発表した。
この調査は、昭和63年度からほぼ5年ごとに行っているもので、今回発表された調査は昨年度に、[1]つくばでの生活環境に関する満足度、[2]研究学園都市で働く職員の職場ストレス、[3]筑波研究学園都市で働く職員の精神身体的健康などについて行われた。
その結果、「つくばでの生活環境に関する満足度」の時系列推移では、昭和63年の第1回調査以来、文化娯楽施設・教育環境・病院施設への不満は徐々に解消してきた。また、交通手段への不満は、「つくばエクスプレス」の開通でインフラ整備が進み、大きく改善された。つくばの治安への不安は、平成8年(第3回)調査時以来増加傾向にあったが、今回の調査では改善されている。
一方、つくばへの愛着を含めた「つくばは好きか?」との質問に対しては、「好きだ」と回答する人数が平成8年調査時には大きく減少した(43.3%)が、今回調査では過去最高の満足度(79.0%)となった。
職場ストレスについては、「教育研究職は、質量ともに困難な仕事を強いられているが、時間的に裁量感を有して、達成感の高い仕事に従事している」「女性と事務職は、時間的に拘束されて裁量度は少なく、達成感の少ない仕事をしている」といった状況が,前回調査時(平成13年)から継続しているとみられる。また、心身に何らかの不安を感じている人の比率は、前回調査時から大きな変化はなかった。
No.2007-49
2007年12月10日~2007年12月16日