(独)農業生物資源研究所は12月11日、スギ花粉症の症状緩和を目的として開発した遺伝子組換えイネの交雑調査の結果を発表した。
研究グループは、同研究所の作物研究所高機能隔離ほ場(茨城・つくば市)で6月28日に遺伝子組換えイネの田植えを行い、9月28日に稲刈りをして680.6kgの収穫量をあげた。
自然交雑があるかどうかを調べるため、8月9日から8月18日までのモニタリング期間中、高機能ほ場を囲むように8ヵ所にもち米の「はくちょうもち」を植えたポットを設置した。その後、「はくちょうもち」の検体1万2146粒を調べた結果、交雑粒は認められなかった。
遺伝子組換えイネの栽培調査は、今年で3回目で、過去2回も交雑は認められていない。
No.2007-49
2007年12月10日~2007年12月16日