国土交通省の国土技術政策総合研究所は3月16日、平成28年度から取り組む「道路政策の質の向上に資する技術研究開発」の新規研究テーマ9件の採択が決まったと発表した。
この技術研究開発は、研究テーマを広く一般から公募し、国交省の新道路技術会議(委員長・石田東生筑波大大学院教授)が審査して採択しているもので、平成17年度から実施している。
今回の平成27年11月~12月の研究テーマ募集には、41件の応募があり、その中から9件が採択された。
採択された9件の研究テーマと研究代表者は、次の通り。
▽「ワンウェイ型カーシェアリングシステムの導入可能性と道路空間の新たな利活用方策についての研究開発」(熊本大学・溝上章志氏)
▽「新設コンクリート構造物における表層品質検査手法の確立」(広島大学・半井健一郎氏)
▽「アジア都市における‘場’の機能を持った道路設計・運用に関する研究開発」(横浜国立大学・中村文彦氏)
▽「市街地におけるプロビーム道路照明についての研究開発」(北海道大学・萩原亨氏)
▽「鋼橋の現位置改良工事法の開発」(日本橋梁建設協会・大野豊繁氏)
▽「市町村のニーズに応える革新的な点検支援システムに関する研究開発」(愛媛大学・氏家勲氏)
▽「ETC2.0 プローブ情報等を活用した“データ駆動型”交通需要・空間マネジメントに関する研究開発」(東京工業大学・福田大輔氏)
▽「蓄積車両軌跡データの効率的活用のための階層型データベースの構築」(神戸大学・井料隆雅氏)
▽「複数のデータを活用した道路のストック効果の計測技術の再構築」(広島大学・塚井誠人氏)